ガレットとはフランス語で「円く焼いた料理」を意味するが、日本ではそば粉生地を薄く焼いたブルターニュ風ガレットを指すことが多い。
クレープのもとになった料理である。
Wikipedia-ガレット頁より引用
なるほど。そういうのもあるのか。
そんなわけで今回はジャガイモをつかってガレットのお話。
大量のジャガイモを使いたい

昨日の記事にも書きましたが、突然親から大量のジャガイモが送られてくるの巻。
昨日の記事はこちら。

メークインというジャガイモの品種について
普段はじゃがいもを『皮をむくのが面倒』という理由であまり自分から買ったことはないが、これを機会に調べてみる。
【メークインについて】
・メイクイン、メイクイーン、メークィーンなど表記はいろいろあるが正しくは「メークイン」
・ほんのりとした甘みがある(他種より糖分が多い)
・やや粘質
・長時間煮ても煮崩れしにくい品種
・男爵やキタアカリはカレーで長く煮込むと溶けて形がなくなるが、メークインは溶けづらい
・シチュー、カレー、おでんなどの煮込み料理に向く
・澱粉価(澱粉の保有量)が低いのでコロッケには適さない
・煮物としての利用が多い関西に特に人気
・えぐ味の原因となる有毒な『グリコアルカロイド』が発生しやすい(緑色になりやすい)
・土中のいもの分布がまばらで形が長く、いもが地表に露出しやすいため
・教育現場でのメークインの栽培は避けた方が良い
・芋全般に言えるが緑色になった部分は食べないこと
・保存するときは日に当てないようにすること
あらためて調べてみると知ってるようで知らないことって、結構あるよね。
メークインとチーズのガレット
とりあえず大量のお芋を消費するため、いろいろな人からいろいろな料理をお勧めされましたが、今回は「ガレット」に挑戦。
揚げたり焼いたりするのに向いてないって上記で言ったばっかりなのに揚げる奴。だって美味しそうだったんだもの。
本来は男爵イモやキタアカリのほうが少し溶けて焦げ方もほどよいとか。
しかし今回はメークインでどんな感じになるかを試してみた。

メークインの皮を剥いて、ジャガイモを細切りにする。今回は大きいのを4~5個分。
深底フライパンに油をひいて細切りにしたジャガイモ→ピザ用チーズ→ジャガイモの順にのせて目玉焼き用の猫型ヘラで押さえつつ焼く。
調理方法によってはここで味塩胡椒も混ぜておいたり、薄力粉を混ぜてくっつきやすくしたりするらしい。
猫型のヘラとにらめっこしつつしっかりと焼く。
フライパンを前後に動かしてスルスルと動いたらしっかり焼けたと思われる。

十分に片面が焼けたら皿で蓋をしてフライパンごとひっくり返す。
ひっくり返してもう片面もしっかりと焼く。

両面が焼けたら皿に盛る。
フライパンに焦げ付いたところが一番美味しいのでガリガリと剥がして皿に盛る。
完成・メークインとチーズのガレット

今回はブラックペッパー味のウインナーとご一緒に。
まず貰った芋で作ったのでコスパが良い。今回はチーズ代とウインナーを追加したが、それでも普段より安い。
メークイン特有の甘みとチーズの塩味が程よく、すっごくビールに合いそうな味に仕上がりました。
ケチャップにちょちょいとつけてから大きくほおばると口いっぱいに焼いたお芋とチーズの風味。最高。
作り終わってから思ったけどドイツ料理だよね。この構図。

特にこのフライパンの底に張り付いたとても良い焼き目のガレット部分。
カリッカリでうまいのなんの。これだけでおビール様が進むこと間違いなし。
今回はご飯を炊くこともなく、純粋にお芋だけでお腹いっぱい。満足度お高め。
芋をそこそこの量使うけど、逆に芋を大量に使いたいときにはこの料理は最高かもしれない。良いものを知れました。
新じゃがであれば皮ごとでも行けるようなので今度芽だけとって試しに小さいサイズでも作ってみよう。
ジャガイモはまだまだあるので、今週はジャガイモ料理が続きそうです。